毎年、梅雨の時期になると気になるのがカビ。
6月10日の「世界一受けたい授業」で、千葉大学の矢口貴志先生が、今からできるカビ対策を教えてくれた。
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冷蔵庫は製氷機のタンクに注意
カビは氷の中でも死なない。
冷蔵庫の氷を使うことで、飲み物と一緒にカビを飲んでいる危険性がある。
水道水の場合、週に1回以上給水タンクの手入れをすることが必要。
下駄箱の中は靴の箱に注意
下駄箱の中で特にカビが発生しやすい場所が、靴の箱の中。
紙でできた箱は湿気を吸いやすく、カビ汚染の観点からみると、箱に入れて靴を保存するのは危険。
靴箱に保管したい場合は
(1)靴の土やほこりをよく落とし
(2)しっかり乾かしてから箱にしまう
(3)箱の中に乾燥剤を入れると、さらに良い
湿気は下に下がってくるので、除湿剤は下駄箱の下段の一番隅におき、芳香剤は上段に入れると効果的。
スポンジは水洗いする
食器を洗ったあとのキッチンのスポンジは、そのままにしない。
食器洗い後は、食べ物の汚れなどもついているため、いくら洗剤がついていても細菌やカビが増殖してしまう。
スポンジは、泡がなくまで揉み洗いをし、汚れを落とす。
洗濯機のなかに洗濯物を溜めるのはNG
洗濯機のなかに長時間洗濯物を入れておくことは、洗濯機のなかでカビを育てているようなもの。
洗濯物は洗濯かごにため、洗う直前に洗濯機へ入れる。
普段から湿気をためないように、洗濯機のふたは開けておく。
浴室のカビ
そもそもカビが生える条件は、
(1)汚れなどの栄養素
(2)20~30℃の温度
(3)70%以上の湿度
カビを防ぐには、これらの3つの条件を揃えないようにする。
栄養素を無くすには、風呂上がり後に、壁や床をお湯で流す。
これにより、カビの栄養素となる皮脂や石鹸カスなどの汚れを洗い流す。
カビが生える温度を無くすには、お湯で浴室をきれいにしたあと、水のシャワーをかけて浴室全体の温度を下げる。
カビが生える湿度を無くすためには、壁についた水気をタオルでふき取り、さらに換気扇をまわしたり窓を開けたりして換気を行う。
毎日、どれか一つ以上行うことで、カビがはえにくい環境にすることができる。
カビはゴシゴシ擦らない
カビを発見したら、カビ取り剤で掃除する。
ブラシでゴシゴシと擦ると目地などに細かい傷がつくため、次に生えてくるカビがさらに奥まで根を張ってしまう。
頑固な黒カビの場合は、カビ取り剤の上からキッチンペーパーなどでパックし5分ほど置くと、取れやすくなる。
部屋干しの工夫
除湿剤は、洗濯物の真下に置いて、洗濯物に風があたるようにする。
ジーンズは、裏返して干したり、ウエスト部分を円形にとめて干すと早く乾く。
バスタオルは、すそを揃えないずらし干しが有効。
お風呂場に限らず、栄養、温度、湿気がカビ対策に大切だが、カビにとっての栄養は汚れなので、やっぱり掃除が基本なのかな・・・。
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